主に立旋盤のターニングセンター用のロータリーテーブルに利用されています。連続回転そして角度を決めてのターニング加工にロータリーテーブルを使用する場合の駆動減速機です。スピンドルモーター、スピンドル減速機MSD型とベベル減速機を組み合わせたシステムは簡単構造で安価、高精度、高効率な駆動ができる装置です。多くの欧米、アジアの立旋盤メーカーに採用され、非常に好評を得ています。
MSR型減速機は4つの製品シリーズ(330、640、650、および660)があり、そのトルク範囲は2,500Nmから最大12,000Nmです。標準の減速比から特別仕様の減速比まで、お客様の機械仕様に適した減速機の供給も可能です。
<MSRの構成>
MSR型減速機はベベルギアボックス+MSD型減速機を組み合わせたソリューションです。MSD型減速機は2段変速可能なスピンドル駆動用の減速機で、この特徴を生かすことによって2セットのMSRでターニング加工、ミーリング加工を可能にしています。構成内容は下図にあるように、減速機+ベベルギアボックスになります。
<従来の駆動方法>
今までのテーブル駆動の構成は、ターニング加工用にはメイン駆動(シングルピニオン)を使用し、C-軸でのミーリング加工用にはプリロードを加えた減速機を使用していました。この方法では高いコストがかかり、複雑な構成になっています。
動力: 減速機3台+3台のモーター
改善点: ・特別な減速機が必要
・全動力に対して1つの大きな減速機が必要
・モーターの取り付け方向が垂直
・減速比の汎用性が無い
・複雑な熱放射構造
・ピニオンクラッチと与圧システム
・組み立てコストが高い
<動力の配分と非常に高精度の位置決め>
レデックスのの技術者は、最新のCNC技術を応用した画期的なソリューションを市場に提供しています。2つの独立した減速機(ツインピニオン)を使用するターニング工程では、駆動トルクを均一に配分し、C-軸でのミーリング工程ではプリロードモードで作動するようにしました。ギア比を変えることでフルレンジの速度がカバーでき、高速でのターニング工程、そして低速でのミーリング工程を可能にしました。
ターニング加工 ミーリング加工
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